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【2026年9月14日週】ドル円予想|FOMC・日銀会合と円キャリー巻き戻し、150円割れはある?

【2026年9月14日週】ドル円予想|FOMC・日銀会合と円キャリー巻き戻し、150円割れはある?

相場予想記事に関するご注意

  • 本記事は、公開時点で確認できる情報をもとにした相場見通しであり、将来の値動きや利益を保証するものではありません。
  • 記事内の見通し、レンジ、シナリオは情報提供を目的としたものであり、特定の売買判断を促すものではありません。
  • 相場環境は急変する場合があります。投資判断は最新情報をご確認のうえ、ご自身の責任で行ってください。
2026年9月12日 | 2026年9月12日

2026年9月12日に記録されたUSDJPYの週末終値は、TradingView(FXCM)では153.468円です。前週は日銀の追加利上げ観測や円キャリートレードの巻き戻しを背景に円高が進み、一時152円台まで下落しました。一方、米国では8月CPIを受けてFOMCでの追加利上げ観測が強まり、米金利上昇がドルを支えています。9月14日週はFOMCと日銀会合が連続するため、「米利上げ=ドル高」という単純な構図ではなく、日米双方の将来の政策金利を比較する週になります。

なお、外国為替市場には株式市場のような単一の公式終値がなく、配信元や週末の締め時刻によって終値に差が生じる場合があります。本記事ではTradingViewの153.468円を基準値として使用します。

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今週のUSDJPYの結論

2026年9月14日週のUSDJPYは、150.00円~156.80円を広めの想定レンジとし、その中でも152.00円~154.80円付近を中心レンジとして考えます。

今週最大の材料は、9月15~16日のFOMCと9月17~18日の日銀金融政策決定会合です。米国では8月CPIを受けて0.25%利上げ観測が強まり、日本でも1.00%から1.25%への追加利上げが市場の中心予想となっています。

そのため、今週のドル円を動かすのは単純な政策金利の上下ではありません。市場が注目するのは「FRBは今回の利上げ後も引き締めを続けるのか」「日銀は1.25%のさらに先まで政策金利を上げるのか」という将来の金利経路です。

週末終値153.468円は、これまで重要な節目だった155円を下回っています。155円を回復できるか、それとも152円を割り込み150円方向へ円高が進むかが、9月後半の為替相場を考えるうえで大きな分岐点になります。

過去半年のUSDJPYの価格推移とその要因

過去半年のドル円は、米国の高金利を背景としたドル高・円安が続いた後、夏場から流れが変化しました。7月には一時163円台後半まで円安が進みましたが、その後は日米による為替市場への対応、日銀の金融政策正常化観測、円キャリートレードの巻き戻しなどを背景に円高方向へ転換しています。

最大の構造変化は、日本の政策金利が上昇していることです。長年の低金利環境では、円を低コストで調達して海外の高金利資産へ振り向ける円キャリートレードが機能しやすい環境でした。しかし日銀の利上げによって円の調達コストが高まり、さらに円そのものが上昇すると、キャリートレードの収益性は低下します。

一方、米国でもインフレ圧力が残っており、FRBの金融引き締めが長期化するとの見方が再び強まっています。現在のUSDJPYは「FRB利上げによるドル高」と「日銀正常化・キャリー解消による円高」が正面からぶつかる局面にあります。

過去半年の主な価格変動要因

  • 米国の高金利継続によるドル需要
  • 日銀の金融政策正常化と追加利上げ観測
  • 日米当局による為替市場へのけん制
  • 円キャリートレードの巻き戻し
  • 日本への資金還流
  • 中東情勢と原油高による世界的なインフレ圧力

過去1か月のUSDJPYの価格推移と要因

8月中旬には159円前後だったUSDJPYは、8月末から9月初旬にかけて160円台まで上昇しました。しかしその後は流れが大きく変化し、9月上旬には155円を割り込み、前週には一時152円台まで円高が進みました。

特に重要なのが155円割れです。7月以降、155円付近はドル円の下値として何度も意識されていましたが、9月に入ってこの水準を明確に下回ったことで、市場では155円が「支持線」から「戻り局面の上値抵抗」に変化した可能性が意識されています。

一方、週後半には米8月CPIを受けてFOMC利上げ観測が強まり、米2年国債利回りが4.6%台まで上昇しました。これがドル買い戻しにつながり、ドル円は153円台へ戻して週を終えています。

過去1か月の主な価格変動要因

  • 160円台でのドル買いポジション解消
  • 155円割れによる市場心理の変化
  • 日銀9月追加利上げ観測
  • 円キャリートレードの巻き戻し
  • 米8月CPIとFOMC利上げ観測
  • 中東情勢悪化による原油・米金利上昇
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9月14日週の注目イベントとUSDJPYへの影響

日付イベント主な影響確認ポイント
9月15日日本20年国債入札円・国内金利長期金利の上昇圧力
9月15~16日米FOMCドル・米金利政策金利、SEP、ドットチャート
9月16日 8:50日本8月貿易統計円需給原油高による輸入額と貿易収支
9月16日 8:50日本7月機械受注円・日本景気企業設備投資の持続性
9月16日米8月小売売上高ドル・米金利高金利下でも個人消費が強いか
9月17日米8月住宅着工件数ドル・米景気高金利が住宅需要へ与える影響
9月17~18日日銀金融政策決定会合1.25%への利上げと今後の政策方針
9月18日 8:30日本8月全国CPI円・日本金利基調的なインフレ圧力
9月18日 15:30植田日銀総裁会見1.50%以降の追加利上げへの言及

FOMCは「利上げ」よりSEP・ドットチャートが重要

9月15~16日のFOMCは、四半期に一度の経済見通しであるSEP(Summary of Economic Projections)が公表される会合です。市場では0.25%利上げ観測が強まっていますが、USDJPYでは実際の利上げ幅以上にドットチャートが重要になります。

ドットチャートではFOMC参加者が年末や翌年以降の政策金利をどの程度と予想しているかを確認できます。年末や2027年の金利予想が上方修正されれば、「今回だけではなく利上げが続く」と市場が判断しやすく、米2年債利回りを中心に米金利上昇・ドル高へつながる可能性があります。

反対に0.25%利上げを実施しても、将来の政策金利見通しが引き下げられたり、追加利上げについて慎重な姿勢が示されたりすれば、「今回でいったん打ち止めに近い」と受け止められ、ドル売りにつながる可能性があります。

日銀は1.25%より「1.50%以降」が焦点

日銀については、政策金利を1.00%から1.25%へ引き上げるとの予想が市場の中心です。そのため1.25%への利上げ自体は、相場に相当程度織り込まれている可能性があります。

ドル円を大きく動かすのは、植田総裁が1.50%やその先への追加利上げについてどの程度踏み込むかです。物価上昇を抑えるため継続的な金融正常化が必要との姿勢が示されれば、日本国債利回り上昇とともに円買いが強まりやすくなります。

反対に「今後は経済・物価データを慎重に確認する」という姿勢が強まれば、利上げ材料がいったん出尽くしとなり、事前に積み上がった円買いポジションが巻き戻される可能性があります。

米小売売上高はFOMC直前の景気確認材料

9月16日には米8月小売売上高も公表されます。インフレが高止まりする一方、消費が強ければ「米経済は追加利上げにも耐えられる」と市場が判断しやすく、米金利とドルを支える材料になります。

反対に小売売上高が大きく減速すれば、インフレが高くてもFRBが積極的に利上げを続けにくいとの見方につながる可能性があります。政策金利だけでなく「インフレと景気のどちらが強いか」を確認することが重要です。

今後7日のUSDJPYを動かす主な要因

1.日米金利差ではなく「将来の日米金利差」

ドル円の基本材料は日米金利差ですが、為替市場は現在の金利差だけを取引しているわけではありません。市場参加者は半年後、1年後に金利差がどの程度になっているかを先回りして織り込みます。

そのため米国が利上げしても、日銀の方が今後より速いペースで利上げすると判断されれば円高になることがあります。逆に日銀が1.25%で長期間様子を見ると判断され、FRBが追加利上げを続けるならドル円は反発しやすくなります。

2.円キャリートレードの巻き戻し

円キャリートレードは、低金利の円を調達し、より高い利回りを持つ海外資産へ資金を移す取引です。日本の金利上昇は調達コストを高めるため、この取引の魅力を低下させます。

さらに円高になると、海外資産の収益とは別に為替差損も発生します。このため円高そのものがキャリートレード解消を促し、その解消に伴う円買いがさらに円高を進めるという循環が起きる場合があります。

9月に入って155円を下回ったことは、この巻き戻しを意識させる重要な変化です。今週152円を明確に下回る場合には、ポジション調整が再び相場変動を拡大させるかに注意が必要です。

3.152円・150円では値幅拡大に注意

152円や150円のようなキリの良い価格は、市場参加者が損益管理や注文設定の基準として利用しやすい心理的節目です。そのため、こうした水準の周辺ではストップ注文や利益確定注文が集まりやすくなります。

ただし、実際にどの水準へどれだけのストップ注文が存在するかを外部から正確に確認することはできません。重要なのは、節目を明確に通過した際には注文執行が連鎖し、通常より短時間で値幅が拡大することがある点です。

特に日銀会合や植田総裁会見の直後に152円を割り込む場合、150円までの値幅が通常より速く進む可能性があります。150円を明確に下回る場合には、キャリー解消と心理的節目突破が重なり、ボラティリティが一段高まるシナリオも考えておく必要があります。

4.155円は支持線から抵抗線へ変わった可能性

155円は7月以降、何度もドル円の下値として意識されてきました。しかし9月にこの水準を明確に下回ったことで、今後は戻り局面での抵抗線として機能する可能性があります。

FOMC後にドル円が155円を超えても、一時的な上抜けだけでは方向転換とは判断しにくく、155円台を維持できるかが重要です。反対に154円台後半から何度も押し戻される場合には、円高基調が継続していることを示す材料になります。

5.原油100ドル台はドルと円の双方を動かす

中東情勢の緊迫化を背景に、Brent原油は前週一時109ドル台まで上昇しました。原油高はドル円に対して一方向の材料ではありません。

米国ではエネルギー価格上昇がインフレを押し上げれば、FRBの利上げ長期化を通じてドル高要因になります。一方、日本では輸入物価上昇が国内インフレを押し上げ、日銀の追加利上げを促す可能性があるため円高要因にもなります。

また、日本はエネルギー輸入国であるため、原油高によって貿易赤字が拡大すれば、実需面では円売り圧力となる場合があります。9月16日の貿易統計では、原油高が輸入額へどの程度表れているかも確認したいポイントです。

6.日米当局の為替けん制

日本の財務相は米国との緊密なコミュニケーションを続ける姿勢を示しており、米国側からも円を一方向に売ることへの警戒を促す発言が出ています。

このため155円、156円とドル円が反発する場合でも、短期間に円安が加速すれば当局発言への警戒が高まりやすくなります。現在のUSDJPYは金利だけではなく、政策当局の姿勢も上値を抑える可能性がある点が7月以前との違いです。

2026年9月14日週のUSDJPY予想

9月14日週のUSDJPYは150.00円~156.80円を広めの想定レンジとし、中心レンジは152.00円~154.80円とします。

現在の153.468円は、円安相場の重要ラインだった155円を下回っています。上方向では154.80円から155円を回復・維持できるか、下方向では152円を維持できるかが重要です。

以下の図では上方向をドル高・円安、下方向をドル安・円高として整理しています。

156.80 154.80 153.47 152.00 150.00 現状 約153.468円 ドル高・円安 154.80~156.80円 停滞 152.00~154.80円 ドル安・円高 150.00~152.00円 FOMCのドットチャートと日銀の追加利上げ姿勢が最大の分岐点

価格上昇シナリオ|ドル高・円安

ドル高・円安シナリオでは154.80円を回復し、155円を明確に突破した後、156.00円~156.80円方向を試す展開を想定します。

条件は、FOMCのSEP・ドットチャートが市場予想よりタカ派となり、今後も追加利上げが続くとの見方が強まる一方、日銀が1.25%への利上げ後について慎重な姿勢を示すケースです。

米2年債利回りがさらに上昇し、日米の将来金利差が再び拡大すると判断されればドル買いが優勢になりやすくなります。また、植田総裁会見で追加利上げ時期が明確に示されなければ、事前に積み上がった円買いの巻き戻しも想定されます。

ただし155円を超えると、日米当局の円安けん制が再び意識される可能性があります。現時点では160円台まで一直線に戻る展開より、155~156円台で上値を確認する展開を中心に考えます。

価格停滞シナリオ

中心シナリオは152.00円~154.80円です。FOMCと日銀がともに市場想定に近い0.25%利上げとなり、その後の政策について明確なサプライズを示さない場合、ドルと円の双方に買い材料が残ります。

米金利上昇はドルを支える一方、日本金利上昇と円キャリートレードの縮小は円を支えるため、日米双方の材料が相殺される構図です。

金融政策発表直後には大きく上下しても、その後は153円台を中心に戻る展開も考えられます。この場合は152円と155円がレンジの上下を判断する節目になります。

価格下落シナリオ|ドル安・円高

ドル安・円高シナリオでは152円を明確に下回り、151円、さらに150円付近を試す展開を想定します。

条件は、日銀が1.25%への利上げに加えて継続的な追加利上げを示唆する一方、FOMCのドットチャートが市場予想ほどタカ派にならないケースです。日米の将来金利差縮小が強く意識されれば、円買いが優勢になりやすくなります。

さらに152円や150円は心理的な節目です。実際の注文量を確認することはできませんが、こうした大台ではストップ注文やポジション調整が集中しやすく、明確に下抜けた場合には短時間で値幅が拡大する可能性があります。

円キャリートレードの巻き戻しが同時に進めば、円高が円買いを呼ぶ循環が強まり、150円を一時的に割り込むシナリオも完全には排除できません。ただし本記事の中心レンジは150円以上としており、150円割れは下振れリスクとして位置付けます。

シナリオ別割合

トレンド想定確率価格帯主な要因
ドル高・円安25%154.80~156.80円タカ派FOMC、ドット上方修正、米金利上昇、日銀慎重姿勢
停滞40%152.00~154.80円日米とも想定内の利上げ、将来金利差の方向が定まらない
ドル安・円高35%150.00~152.00円日銀追加利上げ示唆、日米金利差縮小、円キャリー巻き戻し
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まとめ

2026年9月14日週のUSDJPYは、FOMCと日銀金融政策決定会合が同じ週に開催されるため、今年の為替市場でも特に重要な一週間です。

9月12日の週末終値はTradingViewで153.468円。9月初旬の160円台から円高が進み、これまで重要な支持線だった155円を下回っています。相場の構造は「米国の高金利だけを理由にドルを買う局面」から、「FRBと日銀のどちらが今後より積極的に金融引き締めを進めるか」を比較する局面へ変化しています。

今週はFOMCの利上げ有無だけでなく、SEP・ドットチャートで示される年末・翌年の政策金利見通し、そして植田総裁が1.50%以降の追加利上げへどの程度踏み込むかが最大のポイントです。

さらに、円キャリートレードの巻き戻し、原油100ドル台、日本の貿易収支、日米当局の為替けん制も無視できません。米2年債利回り、日本国債利回り、原油価格、株式市場を合わせて見ることで、USDJPYを動かしている力を把握しやすくなります。

投資スタンス別の考え方

短期トレード(デイトレ・数日保有)

FOMC、日銀会合、植田総裁会見の前後では、通常より短時間で値幅が拡大する可能性があります。政策発表直後の第一反応だけを見るのではなく、その後に米2年・10年国債利回り、日本国債利回りが同じ方向へ動いているか確認すると、為替反応の持続性を理解しやすくなります。152円、150円、155円は市場心理を確認する節目です。

スイング(1週間~数週間)

9月後半の方向を判断するうえでは、FOMCと日銀会合を通過した後も155円を下回った状態が続くかが重要です。155円を回復できない場合には、これまでのドル高・円安構造が変化したとの見方が強まりやすくなります。反対に155円台を回復して維持すれば、急速な円高がいったん一服したと評価する材料になります。

中長期目線(数か月以上)

中長期では日米金利差そのものより、その差がどの方向へ動いているかが重要です。日本の政策金利が上昇すれば、円を安価な調達通貨として利用してきた構造にも変化が生じます。一方、米国でもインフレ高止まりによって高金利が長期化する可能性があるため、円高一方向を前提にせず、日米双方の金融政策を継続的に比較する必要があります。

今週の関連市場予想

参考外部リンク

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