FXとは？初心者でもわかる仕組み・特徴・リスク・始め方を徹底解説

FXとは？基本の意味と仕組み

FXとは「Foreign Exchange」の略で、外国通貨を売買して差益を得る取引のことです。

日本では正式に「外国為替証拠金取引」と呼ばれ、証券会社などのFX業者を通じて、米ドル・ユーロ・円・ポンドなど世界の通貨を取引します。

FXの最大の特徴は、為替レート（通貨の交換比率）の変動を利用して利益を得る点です。たとえば、1ドル＝140円のときにドルを買い、150円になったときに売れば、1ドルあたり10円の差益が発生します。

また、FXでは「証拠金取引」が採用されており、実際の取引額の数％を預けるだけで大きな金額を運用できる（レバレッジ）のが特徴です。

FX取引は常に2つの通貨のペア（通貨ペア）で行われます。代表的な例が「USD/JPY（ドル円）」です。

通貨ペア	左側	右側	意味
USD/JPY	基軸通貨（ベース通貨）	決済通貨（クォート通貨）	1ドルを何円で買えるかを表す

たとえば、USD/JPY = 150.00 の場合、「1ドルを150円で買う（または売る）」という意味になります。

FXでは、「買い（ロング）」と「売り（ショート）」のどちらからでも取引できるため、相場が上昇しても下落してもチャンスがあります。この双方向性こそが、FXが人気を集める理由の一つです。

FXの魅力は「手軽さ」「自由度」「効率性」にあります。

FX口座では、1,000通貨（約数千円）から取引できる業者も多く、株式よりも初期資金が少なく済みます。
初心者でも無理なく練習できるのが魅力です。

株式市場は平日の9時〜15時が中心ですが、FXは平日24時間取引可能です。
世界の市場（東京・ロンドン・ニューヨーク）が順に開くため、時間帯によって活発な通貨が異なります。
サラリーマン投資家にも人気の理由です。

日本の個人向けFXでは最大25倍のレバレッジが認められています。
たとえば10万円の証拠金で250万円分の取引ができるため、少ない資金でも大きな利益を狙えます。
ただし、同時に損失も拡大する点には注意が必要です。

FXは「少額で大きく動かせる」魅力の裏に、損失リスクの高さも潜んでいます。

相場が予想と反対方向に動き、証拠金維持率が一定以下になると、FX業者はポジションを自動的に決済します。これが「ロスカット」で、資金がゼロになる前に損失を確定させる安全装置です。ただし、急変動時には間に合わず、口座残高がマイナスになることもあります。

政治・経済・金利などによって為替レートは日々変動します。特に米国の経済指標やFRBの政策金利発表などは、短時間で大きな値動きを起こす要因です。

通貨間の金利差に応じて、毎日「スワップポイント」が発生します。
高金利通貨を買えばスワップを受け取れますが、低金利通貨を買うと支払うことになります。

FX取引の一連の流れを、ドル円を例に見てみましょう。

例：1ドル＝150円で買い、151円で売れば「1円×取引数量分」の利益。逆に149円に下がれば損失となります。

このとき、損切りラインと利確ラインを事前に設定しておくことが、安定的に勝つための基本です。