ユーロパレットには「EPAL刻印」と呼ばれる認証マークがあり、これによって品質や規格が保証されています。しかし、見た目が似ているだけの非認証パレットも存在するため、正しく見分けることが重要です。
本記事では、EPAL刻印の基本から偽物の見分け方、実務での注意点までわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- EPAL刻印の意味と役割
- 本物の特徴
- 偽物・非認証パレットの見分け方
- 現場でのチェックポイント
EPAL刻印とは何か
EPAL刻印とは、ユーロパレットが規格に適合していることを示す認証マークです。European Pallet Association(EPAL)によって管理されており、品質・寸法・耐久性が一定基準を満たしていることを保証します。
この刻印があることで、国際物流において安心して使用できるパレットであることが証明されます。
本物のEPALパレットの特徴
正規のユーロパレットには、複数の識別要素が組み合わされています。
- 楕円形の「EPAL」ロゴ刻印
- 製造者コード(番号)
- HT(熱処理)マーク
- 左右対称の構造と均一な仕上がり
これらが揃っていることで、初めて「規格パレット」として認められます。
偽物・非認証パレットの見分け方
① EPALロゴがない・形が違う
最も分かりやすいポイントはロゴの有無です。楕円形の「EPAL」刻印がない場合、その時点で非認証パレットです。
② 刻印が不鮮明・浅い
本物は刻印がはっきりと焼き付けられていますが、偽物や簡易品は刻印が浅かったり、文字が潰れていることがあります。
③ HTマークがない
HT(Heat Treatment)マークがない場合、国際基準(ISPM No.15)を満たしていない可能性があります。輸出入では特に重要なポイントです。
④ サイズや形状が微妙に違う
規格は1200×800mmですが、非認証パレットでは微妙なズレがあることがあります。見た目では分かりにくいため、注意が必要です。
⑤ 木材の品質がばらついている
本物は一定品質の木材が使用されていますが、非認証品では割れや欠けが多く見られることがあります。
よくある誤解|偽物ではなく「非認証パレット」も多い
実務では「偽物」というより、「EPAL認証を受けていないパレット」が多く流通しています。
- サイズが似ているだけの木製パレット
- 再利用された非規格パレット
- 海外で作られた類似品
これらは違法ではありませんが、品質や強度が保証されていないため、用途によってはリスクがあります。
実務でのチェックポイント
現場で確認する場合は、以下のポイントを押さえておくと判断しやすくなります。
- EPAL刻印があるか
- HTマークがあるか
- 刻印が複数箇所にあるか
- 破損や歪みがないか
特に輸出案件では、パレットの規格違反がトラブルの原因になるため、事前確認が重要です。
なぜ見分けが重要なのか

非認証パレットを使用すると、以下のようなリスクがあります。
- 輸出先で燻蒸・廃棄される
- 荷崩れ・破損のリスク
- 物流コストの増加
- クレームや返品につながる
パレットは目立たない存在ですが、輸送品質に大きく影響します。
まとめ|刻印確認が最も確実な判断基準
EPALパレットかどうかを見分ける最も確実な方法は、刻印を確認することです。
- EPALロゴがあるか
- HTマークがあるか
- 刻印が鮮明か
これらを確認することで、品質が保証されたパレットかどうかを判断できます。
ユーロパレットの基本については、 ユーロパレットとは何か もあわせて確認すると理解が深まります。
関連記事
- 海上コンテナのサイズと積載量を完全解説|20FT・40FT・40HCの規格と実務目安
- 11型パレットはコンテナに何枚入る?20ft・40ftの積載数と計算方法を解説
- ユーロパレットとは?サイズ・規格・EPALの基礎知識と11型との違いを解説
- EPAL刻印の見分け方|ユーロパレットの本物と偽物の違いと確認ポイントを解説
- 木製パレットが使えないケース|輸出規制・ISPM No.15と現場NGの理由を解説
- 特殊な海上コンテナの種類と用途を解説|冷蔵・通風・オープン型の違いとは
- ドライコンテナと特殊コンテナの違いを比較|貨物別に最適な選び方を整理する
参考外部リンク
- EPAL公式サイト
ユーロパレットの認証基準・刻印仕様の一次情報 - FAO|ISPM No.15(木材梱包材基準)
HT処理の国際基準