HSコード第12部とは|履物・帽子・傘・装身用品(第64類〜第67類)の分類と実務判断

HSコード第12部とは|履物・帽子・傘・装身用品(第64類〜第67類)の分類と実務判断

HSコード第12部とは|履物・帽子・傘・装身用品の完成品分類

HSコード第12部は、履物、帽子、傘、つえ、羽毛加工品、人造花など、主に「身に着ける完成品」「生活補助・装身用製品」を対象とする部です。第11部が繊維原料から衣類までの工程型分類であるのに対し、第12部は 完成品としての用途・構造 が最優先で判断されます。

実務では次の視点が重要になります。

・製品として完成しているか
・着用・携帯・装身用途か
・素材よりも構造・使用目的が明確か

第12部に含まれる類一覧(第64類〜第67類)

概要
第64類履物、ゲートル、レッグウォーマー等
第65類帽子類およびその部分品
第66類傘、日傘、つえ、シートスティック
第67類羽毛加工品、人造花、装身用製品
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各類の6桁コード詳細表(代表例)

第64類|履物およびその部分品

HSコード内容
6401.92防水性の履物(ゴム・プラスチック製、甲がゴム・プラ)
6402.99ゴムまたはプラスチック製履物(その他)
6403.59甲が天然皮革製の履物
6404.19甲が繊維製の履物
6406.90履物の部分品

第65類|帽子類およびその部分品

HSコード内容
6504.00帽子(組物または編物)
6505.00その他の帽子(フェルト、織物等)
6507.00帽子の部分品

第66類|傘、日傘、つえ等

HSコード内容
6601.10折りたたみ式傘
6601.99その他の傘
6602.00つえ、シートスティック
6603.90傘・つえの部分品

第67類|羽毛加工品・人造花・装身用品

HSコード内容
6701.00羽毛・羽根製装身具
6702.10プラスチック製人造花
6702.90その他素材の人造花
6704.20人毛製かつら

第64類(履物)|実務で多い誤分類Q&A

Q1. 靴底と甲が別素材の場合、どちらで判断しますか

履物は 靴底ではなく甲の素材 が分類上の最重要要素です。甲が皮革か、繊維か、ゴム・プラスチックかを必ず確認します。

Q2. 防水と記載があれば自動的に6401類ですか

いいえ。防水性があり、かつ 甲と靴底がゴムまたはプラスチック製 の場合に限られます。一部のみ防水加工されている場合は該当しません。

Q3. スニーカーは必ず6404類ですか

必ずしもそうではありません。甲が繊維製であれば6404類ですが、合成皮革などの場合は6402類や6403類になることがあります。

Q4. 履物の中敷きや靴ひもは第64類ですか

履物の 部分品 として6406類に分類されるのが一般的です。完成品としての履物とは区別されます。

Q5. 室内履きやスリッパも第64類ですか

着用目的が履物であれば、第64類に含まれます。ただし素材・構造による細分類が必要です。

第11部〜第12部の境界判断フロー

以下は、繊維製品(第11部)と完成品(第12部)の判断フローです。

製品は完成品か 着用・携帯・装身用途か YES → 第12部 NO → 第11部
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第12部の実務上の注意点

・完成品か部材かを必ず確認する
・素材表示より用途・構造を優先する
・第64類(履物)は関税率差が大きく慎重な確認が必要
・第67類は装身用途限定である点に注意

まとめ|HSコード第12部 完成整理

HSコード第12部は、
履物・帽子・傘・装身用品といった 完成度の高い製品 を対象とし、
第11部とは異なる判断軸が求められます。

特に実務では、

・第11部との境界判断
・第64類(履物)の素材確認
・完成品と部分品の線引き

が重要なポイントとなります。

参考外部リンク(HSコード第12部)

税関|実行関税率表(第64類〜第67類)
https://www.customs.go.jp/tariff/index.htm
履物・帽子・傘・装身用品の関税率および統計品目番号を確認するための日本公式資料です。第64類(履物)は特に税率差が大きく、実務上必須の確認先です。

税関|品目分類の考え方(履物・帽子等)
https://www.customs.go.jp/tariff/kaisetsu/index.htm
完成品か部材か、第11部との境界判断など、分類根拠の考え方を確認できます。第64類・第65類の誤分類防止に有効です。

世界税関機構(WCO)|HS解説書(Explanatory Notes)
https://www.wcoomd.org/en/topics/nomenclature/instrument-and-tools/hs-nomenclature-2022-edition.aspx
HSコードの国際的な公式解釈資料です。履物の素材判定や、第67類(装身用品)の範囲確認における一次資料として使用されます。

経済産業省|履物・雑貨分野のEPA原産地規則
https://www.meti.go.jp/policy/trade_policy/epa/index.html
履物・帽子など完成品は原産地規則の影響を受けやすい分野です。HSコードと原産地判定をセットで確認する際に役立ちます。

JETRO|履物・アパレル関連の貿易制度情報
https://www.jetro.go.jp/world/
各国の関税制度、輸入規制、製品別の注意点を国・地域ごとに確認できます。完成品輸入時のリスク確認に有効です。

日本靴輸入協会|履物輸入の実務情報
https://www.jfia.or.jp/
履物輸入に関する業界向け情報、制度解説、注意喚起が掲載されています。第64類の実務理解を補強する資料として参考になります。

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2026年1月5日 | 2026年1月12日