世界で最も取引量が多く、国際的な基軸通貨として知られるUSD(米ドル)。FX取引を始めるにあたり、最初に理解しておきたい通貨の一つです。この記事では、米ドルの基本情報、特徴、価格に影響する要因を整理し、初心者でもわかりやすく解説します。
USDとは何か
USDは、United States Dollar(米ドル)の略称で、アメリカ合衆国の法定通貨です。発行主体はアメリカ合衆国連邦準備制度理事会(FRB: Federal Reserve Board)で、紙幣は「Federal Reserve Note」として発行されています。国際通貨コードは「USD」、記号は「$」です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 通貨名 | 米ドル(United States Dollar) |
| 通貨コード | USD |
| 発行国 | アメリカ合衆国 |
| 発行機関 | FRB(連邦準備制度理事会) |
| 使用地域 | 世界中(国際取引・準備通貨) |
米ドルが「基軸通貨」と呼ばれる理由
米ドルは、世界経済の中心的な役割を担う「基軸通貨」です。貿易や投資の多くが米ドル建てで行われ、各国の中央銀行も外貨準備の多くをドルで保有しています。国際的な信頼の高さ、アメリカ経済の規模、流動性の高さが、その理由として挙げられます。
主なポイント
- 世界貿易の約半分以上がドル建て
- 原油や金などの国際商品もドルで取引
- 安全資産としての需要が高い
米ドルの値動きに影響する要因
米ドルの為替レートは、世界経済や金融政策に大きく左右されます。特に注目すべきは以下の3つです。
(1) FRBの金融政策
FRBが政策金利を引き上げると、ドルは買われやすくなります。逆に利下げ局面ではドル売りが進む傾向にあります。FOMC(連邦公開市場委員会)の発表は、FX市場にとって最重要イベントのひとつです。
(2) アメリカ経済指標
GDP、雇用統計、CPI(消費者物価指数)などの経済データも、ドル相場に大きな影響を与えます。特に雇用統計は毎月第一金曜日に発表され、市場の注目度が高い指標です。
(3) 地政学的リスク・世界経済の動向
国際的な不安定要因が高まると、投資家は「安全資産」として米ドルを買う傾向があります。これを「リスクオフのドル買い」と呼びます。
米ドルを取引するメリットとリスク
FX初心者にとって、米ドルは最も扱いやすい通貨ペアの一つですが、特徴を理解しておくことが重要です。
メリット
- 取引量が多く、スプレッドが狭い
- 経済指標やニュースが豊富で予測しやすい
- 市場の透明性が高く、初心者でも分析しやすい
リスク
- FRBの政策転換で大きく変動することがある
- 米国の財政赤字や金利政策が影響しやすい
- 他通貨との相関(円やユーロ)に注意が必要
初心者が注目すべき通貨ペア
米ドルは、ほとんどの通貨ペアの基軸として使用されています。中でも「USD/JPY(ドル円)」は、日本のFX取引で最も人気があります。
| 通貨ペア | 特徴 |
|---|---|
| USD/JPY | 値動きが安定しており、情報も豊富 |
| EUR/USD | 世界最大の取引量。ドルとユーロの強弱が焦点 |
| GBP/USD | 値動きが大きく上級者向け |
まとめ

USD(米ドル)は、FXの世界で最も重要な通貨であり、世界経済の動きを読み解く鍵となります。初心者はまずドル円のチャートに慣れ、FRBの政策や主要指標を追うところから始めましょう。「ドルを理解すること」は、「FXを理解すること」に直結します。