【注意】増え続ける巧妙なスパム(迷惑メール)

スパム

近頃、ニュースでアカウント情報が抜き取られている事件が目立ちます。情報の正確さを調べる知識量が足りないと、思わぬところで損害を受けてしまうかもしれません。

公式サイトを装ったスパム(迷惑メール)の特徴

フィッシングサイトへ接続させるスパム(迷惑メール)には特徴があります。これらの特徴は、目で見てわかるものなので、ここでつまずくことなく、しっかりと判断できるようになりたいところです。

  • 日本語がおかしい
  • 表示の作りこみが雑
  • URLが公式と異なる
  • 迷惑メールの警告が出る

日本語がおかしい

フィッシングサイトへ接続させるスパム(迷惑メール)の特徴として、単語、文節、文章が日本語としておかしい事があげられます。また、意味が通らないこともあります。例を見て見ましょう。

公式サイトを装ったスパム(迷惑メール)の特徴-1

上記のメールでは「あなたのアカウント楽天会員のカード情報を更新できませんでした。」とありますが、楽天カードから送られるメールであれば校正される際に、「あなたのアカウント楽天会員のカード情報を更新できませんでした。」と修正されるはずです。

また、「楽天会員のカード情報を確認する必要があります。今アカウントを確認できます。」も、修正対象になるはずです。

文章を読んでいて、少しでも内容がおかしいと感じたり、文章に違和感がある場合は、注意する必要があります。翻訳ソフトに頼ったような文章や日本人以外の方が作成したような文章に、日本語が母国語である日本人が引っ掛からないように注意してください。

表示の作りこみが雑

公式から送られてくるメールと異なり、フィッシングサイトへのURLが添付されているようなスパム(迷惑メール)は、作りこみが甘いことがあります。

公式サイトを装ったスパム(迷惑メール)の特徴-2

上の例では、リンクテキストが左余白をはみ出しており、メールフッター部分は本家と異なります。本家は下のようなフッターと比べてみてください。

公式サイトを装ったスパム(迷惑メール)の特徴-4

ネットやメールにあまり慣れていない方は、見た目の判断が難しいかもしれませんが、やはりここでも見た目に違和感を感じたり、おかしいと思ったら注意する必要があります。

配信元アドレス・リンク先URLが公式と異なる

公式サイトを装ったスパム(迷惑メール)の特徴-5

主なショッピングサイト・サービスの配信元アドレス

●●●●には「card」など、サービス提供元のサービスに応じた文字列が入ります。後方が一致していれば公式の配信したものと判断する事ができます。

Amazon@amazon.co.jp
@(●●●●).amazon.co.jp
楽天@rakuten.co.jp
@(●●●●).rakuten.co.jp
Yahoo !@yahoo.co.jp
@(●●●●).yahoo.co.jp

主なショッピングサイト・サービスのリンク先URL

Amazon@amazon.co.jp
@(●●●●).amazon.co.jp
楽天@rakuten.co.jp
@(●●●●).rakuten.co.jp
Yahoo !@yahoo.co.jp
@(●●●●).yahoo.co.jp

迷惑メールの警告が出る

スパム(迷惑メール)とGmailが判断すれば、下の画像のように赤帯で警告が表示されます。ここまではっきり警告されるのであれば、日本語さえ読めるなら騙されることもないはずです。

フィルタを活用してスパム(迷惑メール)をゴミ箱に自動で振り分ける

フィルタを活用すると、迷惑メールのフォルダに自動的に振り分けられず、受信トレイに紛れ込んだスパム(迷惑メール)も迷惑メールフォルダに振り分ける事ができます。

Amazonをかたるスパム(迷惑メール)

Amazonをかたるスパム(迷惑メール)は、送信者のメールドメインの後方指定をすり抜ける事が多くなっています。完全一致するメールだけを受信し、それ以外のメールアドレスはゴミ箱に移動するか、削除するようにすることでスパム(迷惑メール)のフィッシング詐欺を防げる確率が上がります。

Gmailの場合は、フィルタに、下記の条件をコピーして貼り付けてください。to:your-mail@example.comには、自分のメールアドレス(受信するアドレス)に置き換えてください。

to:your-mail@example.com(←自分のメールアドレス) 
{
from:shipment-tracking@amazon.co.jp 
from:no-reply@amazon.co.jp 
from:auto-confirm@amazon.co.jp 
from:merchant-notifications@amazon.co.jp 
from:associates@amazon.co.jp 
from:store-news@amazon.co.jp 
from:prime@amazon.co.jp 
from:order-update@amazon.co.jp 
from:digital-no-reply@amazon.co.jp 
from:child-safety@amazon.co.jp 
from:return@amazon.co.jp 
from:account-update@amazon.co.jp 
from:seller-info@amazon.co.jp 
from:payments-update@amazon.co.jp 
from:cs.no-reply@amazon.co.jp 
from:@marketplace.amazon.co.jp 
from:auto-communication@amazon.co.jp 
from:amazon-selling-coach@amazon.co.jp 
from:payments-messages@amazon.co.jp 
from:do-not-reply@amazon.co.jp 
from:seller-answers@amazon.co.jp 
from:marketplace-messages@amazon.co.jp 
from:seller-notification@amazon.co.jp 
from:ship-confirm@amazon.co.jp 
from:payments-update@amazon.jp 
from:store_news@amazon.co.jp 
from:gc-orders@gc.email.amazon.co.jp 
from:vfe-campaign-response@amazon.co.jp 
from:customer-reviews-messages@amazon.co.jp 
from:seller-info@amazon.com 
from:associates-autoresponse@amazon.co.jp
}

楽天市場をかたるスパム(迷惑メール)

楽天をかたるスパム(迷惑メール)は、送信者のメールドメインの後方指定をすり抜ける事が多くなっています。Amazonの場合と同様に完全一致するメールだけを受信し、それ以外のメールアドレスはゴミ箱に移動するか、削除するようにすることでスパム(迷惑メール)のフィッシング詐欺を防げる確率が上がります。

Gmailの場合は、フィルタに、下記の条件をコピーして貼り付けてください。to:your-mail@example.comには、自分のメールアドレス(受信するアドレス)に置き換えてください。

to:your-mail@example.com(←自分のメールアドレス) 
{
from:@rakuten.co.jp 
from:order@rakuten.co.jp 
from:r.books@emagazine.rakuten.co.jp from:gourmet@emagazine.rakuten.co.jp 
from:ladies-fashion@emagazine.rakuten.co.jp
}

それ以外をかたるスパム(迷惑メール)

Amazonや楽天をかたる以外にも、銀行やクレジットカードなど様々な事業者をかたりアカウント情報を盗み取ろうとするスパム(迷惑メール)はたくさんあります。

その場合は下のように設定します。

to:your-mail@example.com(←自分のメールアドレス) 
{
from:spam-mail@smap.com(←対象にしたいメールアドレス) 
from:spam-mail@smap.com(←対象にしたいメールアドレス) 

}

例えば、「spam-mail@smap.com」という配信メールアドレスからのメールを対象にしたいときは、「from:spam-mail@smap.com」とします。2件以上ある場合は、「from:spam-mail@smap.com■from:spam-mail@smap.com」とします。(■は半角スペース)

今までに受信したスパム(迷惑メール)を削除する

これまでに受信したスパム(迷惑メール)が、ラベルを占めているとあまりいい気分ではありません。このスパム(迷惑メール)を一括で削除したいとき、どう対処するかをご紹介します。

Amazonをかたるスパム(迷惑メール)をフィルタで抽出する

「@amazon.co.jp」から送信されたスパム(迷惑メール)を、抽出して削除するには、メールアドレスの指定受信に一文字付け加える事で抽出する事ができます。{}の前に、「」をつける事で含まないという指示になります。

to:your-mail@example.com(←自分のメールアドレス) 
-{
from:shipment-tracking@amazon.co.jp 
from:no-reply@amazon.co.jp 
from:auto-confirm@amazon.co.jp 
from:merchant-notifications@amazon.co.jp 
from:associates@amazon.co.jp 
from:store-news@amazon.co.jp 
from:prime@amazon.co.jp 
from:order-update@amazon.co.jp 
from:digital-no-reply@amazon.co.jp 
from:child-safety@amazon.co.jp 
from:return@amazon.co.jp 
from:account-update@amazon.co.jp 
from:seller-info@amazon.co.jp 
from:payments-update@amazon.co.jp 
from:cs.no-reply@amazon.co.jp 
from:@marketplace.amazon.co.jp 
from:auto-communication@amazon.co.jp 
from:amazon-selling-coach@amazon.co.jp 
from:payments-messages@amazon.co.jp 
from:do-not-reply@amazon.co.jp 
from:seller-answers@amazon.co.jp 
from:marketplace-messages@amazon.co.jp 
from:seller-notification@amazon.co.jp 
from:ship-confirm@amazon.co.jp 
from:payments-update@amazon.jp 
from:store_news@amazon.co.jp 
from:gc-orders@gc.email.amazon.co.jp 
from:vfe-campaign-response@amazon.co.jp 
from:customer-reviews-messages@amazon.co.jp 
from:seller-info@amazon.com 
from:associates-autoresponse@amazon.co.jp
}

楽天をかたるスパム(迷惑メール)をフィルタで抽出する

Amazonの時と同様に、{}の前に、「」をつける事で含まないという指示を加えて抜き出します。

to:your-mail@example.com(←自分のメールアドレス) 
-{
from:@rakuten.co.jp 
from:order@rakuten.co.jp 
from:r.books@emagazine.rakuten.co.jp from:gourmet@emagazine.rakuten.co.jp 
from:ladies-fashion@emagazine.rakuten.co.jp
}

それ以外をかたるスパム(迷惑メール)をフィルタで抽出する

それ以外をかたるスパム(迷惑メール)をフィルタで抽出する場合は下のように設定します。

to:your-mail@example.com(←自分のメールアドレス) 
{
from:spam-mail@smap.com(←対象にしたいメールアドレス) 
from:spam-mail@smap.com(←対象にしたいメールアドレス) 
}

例えば、「spam-mail@smap.com」という配信メールアドレスからのメールを対象にしたいときは、「from:spam-mail@smap.com」とします。2件以上ある場合は、「from:spam-mail@smap.com■from:spam-mail@smap.com」とします。(■は半角スペース)

スパム(迷惑メール)を目にしないような環境のために

スパム(迷惑メール)を目にしないメールボックス環境は気持ちがいいものです。

メーラーには、色々な機能があり、ユーザーの安全や利便性を生かすための機能がたくさんあります。今回はGmailをメインに記載しましたが、他のメーラーでも同様の設定ができるものが多いので、それぞれのマニュアルを参考にしてみてください。

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