知り合いからシェアされるLINEの様々なプロモーションが回ってくることがあると思いますが、今回は直近非常によく出回っているアディダスの周年記念に関するシェアが多く上がっています。
送られてくる内容は下記のとおりです。
WOW!
🎉アディダス周年記念🎉*
アディダスは3100の無料の靴、Tシャツ、マスクをすべての人に提供しています
指示を受け取る：
1.参加できるのは1人だけです
2.数量限定、先着順
3.このイベントに費用はかかりません
ここで無料で入手
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ＵＲＬにアクセスするとどうなるのでしょうか。
アディダス周年記念のLINEシェアのURLにアクセスすると？
表示されているＵＲＬにアクセスすると、下のウェブページが表示されます。
さも「抽選で景品を当てませんか？」とでもいったかのような内容で、プロセスをすすめようとしています。最初の質問は、「アディダスの靴を使用したことがありますか？」となっています。
作りが甘いのか校正していないのか、「はい」「しない」の選択肢から回答を選ぶ形になっています。ちなみに、どちらの選択肢を選んでも結果は変わりません。
どちらかを選択すると次に、下の質問に進みます。
「アディダスから購入した靴に不満を感じたことはありますか？」と問われています。回答が不思議なことに、ここでも「はい」「しない」の選択肢になっています。日本人以外が用意したページであることがすぐわかります。
次に、このような質問が表示されます。
「アディダスを家族や友人に勧めますか？」「はい」「しない」と聞かれています。次に進むと、下の用画面が表示されます。
LINEボタンをクリックすと、シェアする先を選ぶことができます。このボタンをクリックするとバーはたまるので、わざわざシェアなどしなくても、ボタンを選択して閉じることを繰り返せばバーをためる事ができます。
ためきると、下の画面が表示されます。
アプリをダウンロードすることで、なぜかそれを30秒間開くという謎のプロセスを要求されます。ここから先がセキュリティソフトが危険性を検知する領域になっています。
ＵＲＬをクリックすると、セキュリティソフトはクッションを挟みます。
理由はこのようになっています。
このWebサイトは安全ではありません
このリンクはユーザーに損害を与える目的で悪用される可能性があります。
理由： アドウェア
アドウェアが設置されたウェブサイトへ誘導していることがここでわかりました。
アディダス周年記念のLINEシェアのURLに設置されているアドウェアとは？
基本的に広告代理店などの企業が、ユーザーにソフトウェアを提供して使ってもらい、その代価に広告を見させるという様式の物で、感覚的には「駅前で配られる企業名入りティッシュ」や「会社ロゴ入り粗品」などに近い。何らかの利便性や娯楽を提供するものは、日用品としての価値がある粗品程度には「役に立つ」ソフトウェアともいえる。
アドウェア
しかし中には、利便性などは存在せず、「広告を見る事」だけを強要するようなソフトウェアが存在し、さまざまなタイミングで、「下半身を鍛えるグッズ」「脱毛症が治る薬」「痩せるトレーニングキット」などの、多くの人には不用な商品の広告をポップアップ広告で表示するソフトウェアも存在しており、問題になっている。
なお、狭義のアドウェアは、主に後者を指す。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）
アドウェアは、基本的には広告を表示するものですが、中にはアドウェアをインストールすることで勝手に情報を収集したうえで、他の端末へ収集した情報を送信するなど、あたかもマルウェアのような動きをするのもあるのが問題になっています。
アディダス周年記念のLINEシェアのURLに設置されているアドウェアは安全？
では、今回ダウンロードさせようとしているこの、アディダス周年記念のLINEシェアのURLに設置されているアドウェアについてはどうでしょうか。
常識的に考えてみましょう、アディダスのような世界の各地に支店を持つような大企業が行うキャンペーンの表示を、日本人が「おやっ？」と思うような表記でキャンペーンのGoサインを出すでしょうか？
さらに、作りがあいまいで、どのような操作をしても結局は同じゴールに進む結果。また、更新されないSNSタイムライン。SNSウィジェット内の各ボタンも正確には機能していません。
アディダス周年記念のLINEシェアはしないほうが吉
ネットリテラシーが高い方であれば、明らかにおかしいと気づくことができるでしょうが、知識や常識がまだ浅い方であれば、あたかも表示されている内容の通り行動してしまう可能性が高いです。
しかし、このようなＵＲＬの含まれたものを簡単にシェアしてしまうと、シェアした先にも被害が、そして、その被害の当事者も加害者になりうる可能性が考えられます。
この情報が正しいか分からないと思ったときは、自分が加害者にならないためにも、しっかりと調べたうえで拡散するように心がけましょう。
