2019年3月4日
【WordPress導入編】Step 04 Akismet Anti-Spamをインストールする

WordPressはデフォルト状態の各記事にはコメントを投稿できるようになっています。コメントは記事それぞれの投稿フォームからコメントができるようになっていますが、この機能を利用し悪質なウェブサイトのURLを張り付けて踏み台にされることがあります。

さらに、スパムコメントはプログラムを使用して投稿されることが多いので、件数が通常では考えられないような数になってしまいます。もし、コメントを受け取った際の通知が有効になっているのであれば、通知がしつこく何度も来るため非常に苦痛になってしまいます。

このような状況になってしまう前に、対策を施しておくのはとても大切です。
企業などのホームページなど、コメントを受け付けないサイトを運用する場合の設定と、コメントを受け付けますが、プラグインでスパム対策する設定を説明します。
1 コメントを受け付けない設定にする
コメントを受け付けない設定にするのは比較的簡単です。プラグインも不要で、ダッシュボードからの操作で完了します。
1-1 ダッシュボードにログインし設定メニューを選択
WordPress管理画面に、管理者アカウントでログインします。ダッシュ―ボードが表示されたら、左メニューバーから、「設定」→「ディスカッション」をクリックします。

1-2 ディスカッションの設定を変更
4つの項目のチェックを外します。外す項目は下の通りです。
「投稿のデフォルト設定」の項目から2つ、
- 新しい記事に対し他のブログからの通知(ピンバック・トラックバック)を受け付ける
- 新しい投稿へのコメントを許可する
2の項目がコメントフォームを設置する項目なので、この項目のチェックを外せば新しい記事のコメント機能が無くなります。
続いて、コメントを受け付けないので通知もオフにしておきます。
「自分宛のメール通知」の項目から2つ、
- コメントが投稿されたとき
- コメントがモデレーションのために保留されたとき

1-3 設定が完了したら保存する
項目のチェックボックスを変更したら、ディスカッション設定の一番下にある青い「変更を保存」ボタンをクリックして保存します。

保存したら、下のようなメッセージが表示されます。これで、設定は完了です。

この設定より後に投稿する記事にはコメント投稿フォームが表示されませんが、設定前の記事にはコメント投稿フォームが設置されたままです。
設定前の記事のコメント投稿フォームは、各投稿のコメント設定を変更する必要があります。
2 プラグイン Akismet Anti-Spam を有効化
コメントを活用するサイトを運用する場合は、1のステップではコメント自体できないので対応ができません。コメント投稿フォームを残したままサイトを運用するにはあるプラグインを有効化します。
WordPressにはプラグイン「Akismet Anti-Spam」がデフォルトでインストールされています。このプラグインを使用してスパムコメントに対策していきます。
2-1 ダッシュボードにログインしインストール済みプラグインを編集
管理者アカウントで、WordPressのダッシュボードにアクセスします。左メニューバーの「プラグイン」→「インストール済みプラグイン」をクリックしてください。

現在インストールされているプラグインの一覧が表示されているので、Akismet Anti-Spamの欄の「有効化」をクリックしてください。

有効化すると、下のようなメッセージが表示されます。

2-1 Akismet API キーを取得する
Akismet Anti-Spamは、有効化しただけでは機能していません。機能させるためには、Akismet Anti-Spamのアカウントの設定が必要です。早速、設定しましょう。
「Akismet Anti-Spamアカウントを設定」をクリックします。

Akismet Anti-Spamを機能させるためにはAPIキーが必要です。下の画面が表示されたら、まず「APIキーを取得」ボタンをクリックします。

新しいタブで、下の画面が表示されますので「ACTIVATE AKISMET」をクリックします。

Akismetは、WordPress.comのアカウントを使用してアカウントを作成しますので、下のWordPress.comのアカウント作成画面が表示されます。
メールアドレス、ユーザー名、パスワードを入力したら「アカウントを作成」をクリックして先に進みましょう。このアカウント情報は、ご自身のウェブサイトのWordPressのアカウント情報とは別です。

アカウントが作成されたら、下の画面が表示されます。今回求める機能は、無料のグレードで十分ですので、一番左の「Name Your Price」の「Get Personal」を選択します。

選択すると、下の画面になります。

今回は無料で使用するので、右のAkismet Personalの欄にあるスライドバーを左にスライドし、無料の状態にします。

無料を選択したら、残りの項目を入力します。ご自身のウェブサイトのURL、名前、苗字です。
チェックボックスは以下の内容になっています。
一つでも該当しない場合は、有料のバージョンを選択してください。
1 I don’t have ads on my site
広告表示のないウェブサイトです (アフィリエイトなどではない)
2 I don’t sell products/services on my site
ECサイト(サービスの提供・物販)ではない
3 I don’t promote a business on my site
仕事や興業のプロモーションサイトではない
無料で使用するには、上記の条件に一致する必要があります。
入力が完了したら、「CONTINUE WITH PERSONAL SUBSCRIPTION」をクリックしてください。

クリックすると、「Processing, one moment please」と表示されるので、処理が完了するまで操作せずにそのまま待機してください。

処理が完了すると画面が切り替わり、AKISMET API KEY欄にAPIキーが表示されます。この項目の英数字の羅列をコピーします。

WordPressのブラウザのタブに戻り、先ほどコピーしたAPIキーをペーストします。入力が完了したら、「APIキーを使って接続する」をクリックしてください 。

クリックすると下の画面が表示されます。これで、「Akismet Anti-Spam」の設定は完了です。

3 運用するサイトのタイプで対策を考える
今回は、2通りのスパムコメント対策を説明しましたが、どちらを採用するかは、ご自身の運用するサイトのタイプで判断してください。
コメント機能を必要としないのであれば、プラグインを導入する必要はありません。
コメントで、読者との交流や意見交換が必要な場合があるならプラグインを活用することができます。
ですが、ECサイトであったり、広告による収入があるサイトを運用するのであれば今回説明したAkismet Anti-Spanは無料版ではなく、有料版で使用してください。
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- このページは2019年3月4日に作成されています。閲覧時期によっては情報が古い可能性があります。免責事項をご確認ください。