ソロキャンプは意味通り、1人でのキャンプです。現地では自分しかいないので、身近で頼れるのは自分の知識と準備したモノです。現地で困ることがないよう、ソロキャンプ初心者が持っていきたいものをまとめました。
焚き火をする場合
言わずとも必要なテントは、ぜひ持っていくべきでしょう。自然の中で睡眠をとるのも確かに解放感があっていいかもしれませんが、目線の遮断できるプライベートスペースがあるのと無いのとでは大きな違いです。
夜は、地域によってはイノシシやクマなどの野生の動物などが食料を求めて徘徊することも少なくありません。人ももちろん、獣から身を守るという意味でもテントはぜひ持っていきましょう。
グランドシートは、必ずとも必要という訳ではありませんが、テント底面の保護や防汚のため、できれば持っていきたいところです。地面から数センチほど浮かせて設置するテントの場合はグランドシートは不要です。
沖縄や、低地の山、海などであればなくても問題ないかもしれませんが、高地の山や山間部などは思っている以上に気温が低くなります。山の中にある小屋に泊まったことがある方はお分かりかもしれませんが、夏でも扇風機が不要なほど気温が高くならない地域もあるほどです。
寝袋は、地域によって夏など気温が高い季節であれば不要かもしれませんが、自然の中で過ごす夜は思うよりも気温が低くなります。思わぬ気温の低下で体温を落とさないようにするため、また風邪をひかないためにも寝袋は是非持っていきたいところです。
寝袋には、快適に使用できる気温や季節に関しての表記があります。また、1年を通して使用できるものもありますので、自分の使用頻度や使用時期に合わせて選びましょう。
タープは、キャンプ現地での居住環境を向上させるアイテムの一つです。太陽光に当てられ続けたり、雨に打たれ続けると、あまり体を動かさなくても体力は消耗してしまいます。
タープには形状によって設営方法が異なりますし、メンテナンス、収納サイズも変わります。シンプルなタープと伸縮式のポール程度であれば軽く、収納サイズも小さくなり、持ち運びも容易です。
自立式のタープは、設営がワンタッチなどと容易な組み立てになっていることが多いのですが、収納サイズがコンパクトではなかったり、重量が重いことがあります。どちらかというと、ソロキャンプよりもファミリー、グループキャンプ向けのタープになります。
キャンプ中、睡眠時間を除くと多くの時間を腰掛と共にすることになると思います。地面に座ったり、岩に腰かけて過ごすのも悪くないかもしれませんが、チェアがあると体の負担が一段と変わります。
サイドテーブルやリクライニング式、ドリンクホルダー付きなど、アウトドアチェアにはいろいろなタイプがあります。ソロキャンプの場合あまり大きいサイズや重量の重いものよりも、軽量で持ち運びが容易かつ、リラックスできるものがおすすめです。
焚き火などをする夜はバーナーが不要かもしれませんが、次の日の朝や、焚き火前などに火が必要な時に、あって助かるのがバーナーです。バーナーはガスボンベ交換式のであれば比較的軽量でコンパクトなものが多いので、物量もそこまで増えません。
キャンプで火を使う時に一番障害となるのは風です。風が強いとお湯を沸かすのにも時間がかかります。登山用などの、できれば風に強いタイプのバーナーを揃えたいところです。
弁当や、現地で食事を購入できる場合を除くと、鍋は持って行った方がいいモノになります。インスタントスープ、カップ麺を食べるにしてもお湯が欲しい所。コンパクトな鍋1つぐらいであれば家にあるものを持ってい行ってもいいかもしれません。セット物でもお手ごろな価格で入手できます。
鍋とは別に、クッキングツールも持っていくといざという時や、調理をするときには便利です。包丁やまな板などは食材を仕込んで携行すれば不要ですが、マグカップやナイフ、お箸などは持っていると便利です。
食は、キャンプで楽しみたい事の1つです。焚き火を見ながらゆったりのんびりとした時間を気兼ねなく過ごすためにも持っていくことをおすすめします。
テーブルにもなる物置台は、現地に都合の良い岩場や代わりになるものがあれば不要ですが、無い場合に備えて持っていくと助かることが多いアイテムの一つです。
大型のテーブルである必要はありません。例えばドリンクを置くスペース、食事を置くスペースとして地面に直置きするのを躊躇してしまうものを置くときに、小型でもテーブルがあると重宝します。
アウトドア用に設計されたテーブルは比較的収納サイズもコンパクトなので、現地で使用することが無くても、持っていくといざという時に役立ちます。
焚き火をするにしても、ランタンなどの灯りを確保できるアイテムはぜひ持って行った方がいいモノです。キャンプ場に灯りが設置されている場合は不要かもしれませんが、それでも最低懐中電灯ぐらいは念のため持っていくのをおすすめします。
昔はガソリンやガス式がメインでしたが、昨今LEDタイプのものも販売されているので簡単に点灯と消灯ができ、非常に便利になりました。LEDタイプでも、光の色がガス式のランタンの発色で雰囲気も抜群です。
キャンプではトイレに向かう時や、席を外すとき、また就寝時のテントの中でも意外に灯りが一時的に欲しいタイミングは意外に多いものです。ランタンはぜひ持っていきましょう。
ランタンポールは、ランタンをぶら下げるポールです。光源は高い位置にあることでより広い面積を照らすことができるので、ランタンポールがあると居住環境の快適さが1段上がります。
ただし、ランタンポールが無くても、現地に程よい高さの木や枝、岩場などがあればぶら下げたりすることができますので必ず必要という訳ではありません。
記載が無くてもきっと持っていくでしょう、食料。キャンプ場によっては現地で食事ができる場所があったり、BBQ用の食材を販売しているところもありますので、このあたりはキャンプを予定している施設の情報を参考にしましょう。
キャンプ場以外で野営をする場合は、食料は自分でしっかり確保しておきましょう。保存のきくお湯を注ぐだけのカップ麺でも、キャンプで食べるといつもよりおいしく召し上がることができます。
食材の保温のためのクーラーボックスは、必要な場合とそうではない場合があります。例えば冬であれば十分に気温が冷えいるので必要ないかもしれません。逆に、夏は気温が高くなるので必要と感じる場面が多く生じます。
また、生鮮食品を携行していく場合には鮮度の維持の面から持って行った方がいいかもしれません。また、ドリンク類などで、冷えていなければ喉越しが気持ち悪いと感じる場合はやはり持って行った方がいいかもしれません。
焚き火をすることを予定してる場合、キャンプ場が直火を禁止しているのであれば焚き火台を持っていく必要があります。近年、直火を禁止しているキャンプ場が海や芝生の場合は特に目立ちます。焚き火を行う事によって、白い砂浜に黒ずみが生じたり、芝生が焦げてしまうのです。
薪や、黒炭の火おこしをしたことが無い方は、着火剤とライターなどがあると安心です。初めての火おこしを経験した方は不要かもしれませんが、焚き火台を用意しても火をおこすことができないとその日は気持ちが沈んでしまうかもしれません。念のため持っていくことをおすすめします。
焚き火がOKでも直火が禁止されている時は焚き火台が無ければ焚き火をすることができません。施設情報をしっかりチェックして、必要であればちゃんと用意しておきましょう。
焚き火台に加えて、焚き火シートの使用をしなければ焚き火ができなケースも増えているので、焚き火台と同時に用意しておくといいでしょう。焚き火台と焚き火シートについては、キャンプを予定している施設の情報を事前に確認しましょう。
薪を買う場合は、薪を持っていきましょう。ホームセンターなどで販売されていますし、キャンプ場でも販売していることが多いので、入手は容易です。緩やかに燃える程度に薪をくべるのであれば、薪の種類にもよりますが30cm前後、直径15~20cmあたり、1Kg程あれば十分です。寒さ対策で強めに火を焚く場合は強さに合わせて薪を増やすと良いでしょう。
近年、薪はブームと重なって値上がりが顕著です。ホームセンターで販売されている薪ではなく、建築資材としての長い木材をカットして用意するのも一つの手です。(おおよそのホームセンターではカットするサービスも行っています。)
現地で薪を拾って集める場合は、ノコギリと斧があると便利です。焚き火台に乗る長さに切断したり、太すぎる場合は斧で割ることができます。いずれも、程よいサイズの木片を薪として利用できる場合は必要ありませんが、そうではないことの場合が多いので、持っていくのがおすすめです。
キャンプでもごみは発生します。食品を包装しているパッケージや、ティッシュなどです。ごみは絶対に現地に捨てず、持ち帰ることを心がけましょう。マナーの悪い人たちが利用をすると、新しい規制が施行されて、思うようなキャンプができなくなる可能性もあります。来た時よりもキレイにするように心がけましょう。
切り傷、擦り傷など簡易な最低限の外傷の対処ができるようにしておきましょう。ばい菌やウィルスが傷口から侵入し、後から更にひどいことになると、キャンプに対して嫌な思いでしか残らないようになってしまいます。
調理後の簡単な油拭きや、汚れを拭き取るときに、ティッシュやキッチンペーパーがあると便利です。また、ボディーシートやシャワー設備が無いときは、水をタオルに含ませて体を拭き取ることもできます。
キャンプに携行していくモノのサイズと重量、物量について考えるのは大切なポイントです。
車でソロキャンプをする場合は、サイズや重量などの物量の制限が車の積載量次第になります。しかし、バイクや自転車、公共交通機関で向かう場合は限界があります。
それぞれ向かう手段によって持っていくモノのサイズと重量を検討して選ぶ必要があります。また車で行くにしても、駐車場からテントサイトまで距離があると荷物の持ち運びをする必要があります。車だからと言ってたくさん持っていくと、持ち運びが面倒になります。
持ち運びに苦にならない、程よいサイズ、程よい重さ、程よい量でアイテムをそろえるのは後悔しないポイントになります。
ソロキャンプは基本、1人です。グループソロキャンプというものもありますが、やはり基本は1人です。何か問題が発生した時も基本的には1人で対処しなければなりません。
キャンプを何度か経験することで、自分にとって効率の良いアイテムやスタイルを知る事ができます。一番最初、特にソロキャンプ初心者であるうちは不安を感じる事が多いかもしれません。それでも何度かソロキャンプをしてくと次第に不安は薄くなり、事前の準備も設営も要領を掴んで行くことができます。
ソロキャンプ当日に慌てないためにも、準備をしっかり整えてソロキャンプに臨んでみてください。