過去半年の価格推移と主因
2025年5月以降、XRPは2ドル台を中心に推移し、9月には3ドル台を試す場面も見られました。
8月には米SECとRippleの訴訟が事実上収束し、最終的にRipple側が1億2500万ドルの罰金で終結したことが確定し、規制リスク低下が評価されました。これにより年央から秋にかけて投資家心理は改善しています。終結報道と法的位置づけの整理が市場の安心材料となった点は重要です。
過去1か月の価格推移と主因
10月は暗号資産全体が弱含みで、XRPも月間で約10〜12.5%の下落となりました。金利低下観測がやや後退したことや、マクロ不透明感が重荷となりました。11月入り後は2.2〜2.6ドル近辺での持ち合いが続き、足元の参考価格は2.41ドルです(日本時間11月12日)。
当月(11月)の価格変動要因
・季節性の追い風
過去データでは11月の平均月次リターンが高水準とされ、投資家の期待が意識されやすい状況です。
・オンチェーン動向
11月上旬に新規ウォレットが急増したとの報が出ており、短期的なエンゲージメント改善を示唆します。ただしデータの継続性は要確認です。
・マクロイベント
CPI、PPI、FOMC議事要旨、コアPCEなど11月中旬〜下旬の米指標はリスク資産全般の方向性を左右します。弱いインフレは追い風、強いインフレは逆風です。
・規制・ETF観測
XRPのスポットETF観測は断続的に浮上しますが、直近ではDTCC関連の誤解釈が指摘され、即時の承認に直結しない旨が整理されています。過度な期待は変動要因になり得ます。
・訴訟環境の平常化
SECとの訴訟終結により構造的な規制見通しは改善しましたが、機関投資家向け販売に関する制約などは引き続き考慮が必要です。
価格予想(上昇要因)
季節性が機能し、11月中の米インフレ指標が市場予想を下回る場合、金利低下観測が強まり、2.8〜3.2ドルレンジ試しのシナリオが見えます。
またウォレット増加などオンチェーン指標の強さが続けば、需給の押し上げ材料になります。
価格予想(停滞要因)
インフレ指標が概ね予想線上で、金利見通しも据え置きなら、2.3〜2.7ドルのボックス圏での推移が想定されます。ETF関連の思惑が進展乏しく限定的な材料に留まる場合、方向感に欠けやすいです。
価格予想(下落要因)
インフレの強含みやタカ派的シグナルで金利見通しが悪化した場合、2.1〜2.3ドルを試す可能性があります。10月安の流れを引きずり、暗号資産全体が再びリスクオフに傾く場合は下押しを警戒します。
価格予想一覧
| シナリオ | 概要 | 想定レンジ(11月末へ向けて) | 主なトリガー | 確率の目安 |
|---|---|---|---|---|
| 上昇 | 季節性+インフレ鈍化でリスク選好 | 2.80〜3.20ドル | CPI・PCE低下、ウォレット増加継続 | 40% |
| 停滞 | 材料不足で持ち合い継続 | 2.30〜2.70ドル | 指標が予想線上、ETF材料膠着 | 40% |
| 下落 | インフレ強含みで金利観測悪化 | 2.10〜2.30ドル | CPI・PCEが強い、広範なリスクオフ | 20% |
注記:現在価格は約2.41ドル(11月12日、日本時間)。確率とレンジは、10月の軟調地合い、11月の季節性、マクロ予定、ETF報道の温度感、オンチェーン動向を総合した見解です。
まとめ

XRPは訴訟リスクの峠を越え、構造的な不確実性が和らいでいます。一方で10月の地合い悪化を完全に払拭したとは言い切れず、11月はマクロ指標の結果で上振れも下振れもあり得ます。歴史的に強いとされる月の特性と、ETF観測のノイズ、オンチェーン指標の持続性を見極めつつ、イベント前後のポジション調整とレンジ想定の管理が有効だと考えます。
参考データ・出典
・現在価格などの相場データ
・10月の市場概況とXRPの月間下落 Barron’s
・11月の主要マクロイベント予定 Medium
・11月の季節性に関する指摘(CryptoRankベース言及) CryptoPotato+1
・新規ウォレット急増の報道 CryptoNews+1
・SEC訴訟の終結と影響 Reuters
・ETF観測の真偽整理(DTCC誤読の指摘) CryptoSlate
補足
本稿は投資助言ではありません。引用元はいずれも記事公開時点の最新情報を基にしていますが、イベント日程や数値は更新される可能性があるため、必要に応じて一次情報を再確認してください。